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犬と猫の整形外科病院 院長の赤木です。
先日、茨城県から後肢跛行の主訴で柴犬が紹介来院されました。
X線検査の結果、大腿骨頭成長板骨折と診断しました。
すでに症状が発現してから3週間が経過しており、オーナー様には整復手術は不可能である旨をお伝えしました。
こうなってしまった場合には上記の大腿骨頭骨頚部切除術(FHO/FHNE)か股関節全置換術(THR)の二択になります。
オーナー様にそれぞれのメリットとデメリットをお伝えして、FHOを選択されたため、当日に手術を実施しました。
癒着した骨頭が少し厄介で手術に1時間弱の時間を要しましたが、無事に終了して翌日に退院しました。
傷口の大きさも3cm程度で済んで、久しぶりに執刀した手術にしては小さい傷で済んでよかったなと安堵しました。
FHOの手術は術後に強い安静が不要というメリットがある反面、十分な機能回復をさせるためにはリハビリへの理解が必要ということがあります。
少しでも小さい傷と十分な疼痛管理で痛みを緩和して、機能回復がスムーズに進むことを願っています。