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犬と猫の整形外科病院 院長の赤木です。
今回は、右後ろ足(右後肢)を痛がるとの主訴で近隣の動物病院様からのご紹介で来院された症例をご紹介します。
半年前から時々、右後肢を痛がってケンケンするとの主訴で来院されました。
触診とX線検査の結果、膝蓋骨内方脱臼グレード3、前十字靭帯部分断裂の併発と診断しました。
前十字靭帯断裂については、こちらをご参照下さい。
オーナー様と治療法とその予後、経過観察した場合についてお話をさせて頂き、外科治療を実施することとなり、診断から10日後に手術を実施させていただきました。
少し日程が開いてしまったのは、麻酔科医の管理下での手術がより安全だろうと判断したため、その日程調整のためにお待ちいただきました。
麻酔科医の先生の麻酔のおかげで、麻酔の導入、手術中、麻酔の覚醒にも全く痛がることもなく、非常にスムーズに手術を終えることができました。麻酔覚醒時にも騒ぐことなく、非常にスムーズな麻酔をして頂きました。
手術も切皮から縫合まで、70分程度で終了しました。麻酔が安定していると、手術に集中できて手術時間自体も短く済みます。麻酔科医の先生には本当に感謝しています。
術後も大きな問題なく経過し、2週間後の抜糸の時には腫れも引いて、非常に上手く手術した脚を使ってくれていました。
まだまだ骨が癒合するには、3ヵ月程度の時間が必要ですが、大きな問題なく経過してくれることを祈っています。